〝飲食店とは客席を売るビジネスである〟理想の席数は坪数により変わるもの。
客席数を適切に設定する
飲食店にはお店によって適切な客席というものがあります。お店によって売りたいものやターゲット客層が違うものです。
自分のお店のコンセプトに合わせた店づくりをし、それに合わせた客席を配置することが経営の重要なポイントです。
どうやって客席数を考えていくのか…それは坪数とコンセプトに応じて決めていきます。
1坪あたり1.5席が一般的
一般的な客席数でいうと、20坪のお店の客席数は30席程度ということになります。※これは厨房やトイレも含めた店全体での坪数です。
これを平均値とし、自分のお店のコンセプトに応じて他店との差別化を図っていくのが重要なポイント。
自店舗の理想の席数を把握し、席を配置していきましょう。
席が増えるほど客単価は下がる
飲食店はお店の客席を使用して、料理や飲み物を販売するもの。見方を少し変えれば、客席という空間を提供するビジネスとも言えます。
客席という空間を提供し、料理や飲み物という付加価値を買ってもらう。
その空間に居心地の良さがあればあるほど付加価値を買ってもらいやすく、逆に居心地が悪いと買ってもらいにくい。
席数が増えるほど居心地が悪く、一人のお客様が払って帰る金額は少なってしまいます。
逆に1坪あたりの席数が少なくなればなるほど、お客様の満足度は上がりやすく、客単価も上がりやすい。
居心地が悪いほど居座らない
客席数を増やせば増やすほど、客単価は下がります。また居心地の悪い席に長居するお客様はそうそういません。
足早に帰るお客様が多いと客単価は低い分、次のお客様を入れやすい。回転をかけやすいので、低単価で多くのお客様を案内することも可能です。
逆に席が広く居心地がいいと、客単価は上がりやすい。しかしながら長居するお客様も多く席の回転がかけづらくなってしまいます。
席を増やすならその分付加価値の質を高めるべし
お客様を次の来店につなげるためには、支払う金額よりも満足度を高めていかなければなりません。
席が多くお客様が窮屈に感じられるならば、その分付加価値(料理や飲み物など)の質を高めていきましょう。
例を挙げるならば【俺のフレンチ】というお店は、席数は多いが高級感のあるフレンチ料理をリーズナブルに食べれるとあって人気が出ました。
席の回転をかけやすいのを逆手にとって安く料理を提供したわけです。
まとめ
お店のコンセプトによって理想の客席数は違います。
値段設定が高めな高級志向のお店であればゆったりと席を配置し、リーズナブルな値段で多くのお客様を入れたいなら席数を多く配置します。
料理や飲み物を提供する前に、客席という場所に案内するのが飲食店です。
ボロボロの机や椅子に案内するのと、綺麗に整った机や椅子に案内するのでは雲泥の差。
〝居心地の良さ〟を提供しより多くのお金を使ってもらう。居心地が多少悪くても〝付加価値〟(料理や飲み物)で満足してもらう。
自分のお店の理想像に合わせて、理想の客席数にしていきましょう。
ご拝読ありがとうございました。
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